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Channel: スポーツナビ+ タグ:予感
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PIXYグランに“再び”感じた良い予感

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 2010年のJリーグが開幕した。 優勝候補の筆頭にあげられるのは、やはり何といってもJ1三連覇中の鹿島だろう。 西野体制9年目を迎え、熟成度・戦力的にも西の横綱といっても良さそうなG大阪がその対抗一番手。 いつも惜しいところで覇権を逃す川崎。若手代表選手を多く抱え、スタメンの顔ぶれではこれらのチームに引けを取らないFC東京、積極的な戦力補強で一気に豪華な陣容が整った名古屋が、同じく優勝争いに加わってくると見る向きが多い。 そんな中、開幕節でG大阪と名古屋がいきなりの対戦!今季の行方を占う意味でも、非常に興味深い顔合わせとなった。 オフにアルセーヌ・ヴェンゲル(アーセナル)やカルロ・アンチェロッティ(チェルシー)と会い、それぞれのチームを視察してPIXY監督が得たのは、今季を4-3-3で戦うという結論。常に攻撃サッカーを標榜する同監督らしいし、既存+補強で獲得した戦力を有機的に使うには、非常に面白い試みだと思う。 実際、立ち上がりから名古屋のこの布陣がハマる。中央のジョシュア・ケネディがターゲットとなり、その左右を玉田圭司、金崎夢生が豊富な運動量で掻き回す。 予め予想立てされていたとはいえ、リーグ戦でのお披露目はこの日がお初。当然、研究するには限りがあるだろうし、そういった意味でG大阪が面食らって受け身になり、対応が追い付かない部分が確かにあったのではないか。 名古屋の先制点の形が素晴らしかった。 左の金崎がケネディにクロスを上げた時点で、スコアラーとなる玉田はケネディが落とすことを確信してエリア内に走り込んでいた。全てがドンピシャでハマってGOALが転がり込んできたわけだが、この場面以外でも、味方がボールを持った時の動き出しの良い場面が幾度も目に付いた。 恐らく、キャンプから攻撃の形を相当に確認し、練習を積んできたであろうことが、そこからは伺えた。 4-3-3の布陣で肝になるのは中盤の『3』。相当な運動量とバランス感覚が要求される。 後半の立ち上がりからしばらくG大阪に好機を演出される時間帯があったが、そこでは引いたDFとMFの間のエリアを、遠藤保仁、二川孝広、ルーカスらに上手く突かれた格好。二川のミドルがポストに弾かれるなどツキにも救われたが、CMF吉村圭司をフレッシュなダニルソンに代え、且つリードを奪って以降は、容易にスペースを与えないDFができていた。 一度は追い付かれながらも、68分にケネディが奪ったGOALのリードを守りきってのタイムアップ。強豪相手に幸先の良いスタートを切ったといえる。 まだまだ完成形とはいえないが、今季への大いなる可能性を感じさせてくれたのは確か。PIXY監督初年度、2節の浦和戦で相手にサッカーをさせない完勝を収めた時ほどではないが、何か面白いことをやりそうな予感が漂う。次節はホームで川崎戦と、開幕早々強豪対決が続くが、ここで勝利を収めれば一つ弾みが付きそうだ。

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